- ドコモ・au・ソフトバンクに楽天モバイルを併用するメリットは?
- 自分は併用するべき? 今のままでいい?
- 併用すると、毎月いくら安くなる?
楽天モバイルを併用して毎月の支払いが下がるのは、1回線目(いま契約しているキャリアの回線)のプランを小さく下げて浮いた額が、楽天の月額より大きい人です。 1回線目がつながらないときの予備にもなります。
併用するべきかは、いま契約しているキャリアと月に使うデータ量で決まります。 使い放題プランを小さいプランに下げたとき、そのキャリアと楽天の合計が月いくら下がるかを、キャリアごと・使う量ごとに並べました。 足すと高くなる使い方と、安い料金に収める切り替え方も分かります。
割引前の公式料金(2026年9月28日時点)で、データ通信を楽天に切り替える前提で計算した結果は次のとおりです。
- ドコモ MAX で月3GBを超えて使う人:ドコモ mini に下げて楽天を足すと、月20GBまでなら3,520円、月50GBでも2,420円下がる(mini への変更は2026年11月30日まで。12月からは mini2)
- au・ソフトバンクの使い放題で月20GBまでの人:au で682円、ソフトバンクで572円下がる。月50GBでは今のままのほうが安い
- ドコモ MAX で月3GBに収まる人:楽天は足さずに、mini に変えるだけで4,048円下がる(変更の期限は同じ)
- 1回線目で受けている割引が、下げたあとのプランで外れるか減る人は、差が縮む
1回線目のプランに楽天モバイルを足すと、月いくら?
- 今のまま
- 楽天モバイルを足す
- 差
割引前・税込の月額(2026年9月28日時点)です。家族割やセット割を受けている場合、差は小さくなります。通話料・端末代・手数料は含みません。端末が2回線と楽天回線に対応している前提です(対応製品の確認)。
目次
楽天モバイルを併用するメリットと、向かない人
メリットは4つありますが、料金の2つは条件がそろった人だけのものです。
| メリット | 中身 |
|---|---|
| 毎月の支払いが下がる | 1回線目のプランを小さく下げられる人だけ。ドコモ MAX で月20GBなら3,520円下がる(mini への変更は2026年11月30日まで) |
| 通話オプションを外せる | 楽天の通話アプリ Rakuten Link で国内通話が無料になるので、ドコモのかけ放題オプション(1,980円)をやめられる。楽天の料金が3GBまで(1,078円)なら、差し引き月902円安い。相手には楽天の番号が出て、0570 などは無料の対象外 |
| 通信障害のときの予備になる | 楽天の「デュアルSIMのススメ」が、他社の通信障害への備えを併用の例に挙げている |
| 楽天市場のポイントが増える | SPUで+4倍(エントリーが必要)。上限は月2,000ポイントで、付くのは期間限定ポイント |
予備として足すなら、よく使う場所が楽天回線のエリアか、パートナー回線エリアかを先に確かめます。 楽天のエリアの案内には「パートナー回線エリア内ではau回線によるローミング接続がご利用いただけます」とあります。
1回線目が au の人は、予備にしたい場所を楽天回線のエリアマップとパートナー回線エリアマップの両方で見分けておきます。
反対に、次の人は併用しても得になりません。
- ドコモ MAX で月3GBに収まる人(楽天を足さずに mini に変えるほうが安い。変更は2026年11月30日まで)
- au・ソフトバンクで月50GBほど使う人(足すと今より高くなる。番号ごと楽天に移すなら安くなる)
- プランを下げると、1回線目で受けている割引が外れるか減る人
- 端末がデュアルSIM(1台のスマホに2つのSIMを入れて使い分ける機能)に対応していない人
- 2つの回線の請求と設定を管理したくない人
金額と理由は、後ろの「足しても安くならない使い方」に並べました。 自分がどちらに当たるかは、上の2回線目判定に1回線目のプランと月に使うデータ量を入れると分かります。
楽天を足して安くなるのは、1回線目のプランを下げられる人
1回線目のプランを変えずに足せば、請求が1本増えるだけです。 小さいプランに変えて浮いた額が楽天の月額より大きいときに限り、合計が下がります。
楽天の Rakuten最強プランは、その月に楽天の回線で使ったデータ量で、プラン料金が3段階に変わります。
| 楽天の回線で使ったデータ量 | 月額(割引前・税込) |
|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 |
| 20GBまで | 2,178円 |
| 20GB超(上限なし) | 3,278円 |
楽天の料金ページで最初に目に入るのは、家族割を適用した額です。 割引前のこの額と取り違えないようにします。
同じスマホで1回線目のデータを使っても、その分は楽天のプラン料金に数えません。
※この記事の金額はどれも割引前・税込で、2026年9月28日時点のものです。
ドコモ・au・ソフトバンクのプランを下げて楽天を足した料金を並べる
大手3社の使い放題プランを同じキャリアのいちばん小さいプランに下げ、残りのデータを楽天で使った場合の月額です。 どの行も、1回線目ではデータをほとんど使わない前提で計算しています。
| 1回線目・月の使用量 | 今のまま | 下げたあとのプラン | 楽天の料金 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ MAX・3GB超〜20GB | 8,448円 | ドコモ mini(4GB)2,750円 | 20GBまで 2,178円 | 4,928円 |
| ドコモ MAX・50GBなど | 8,448円 | ドコモ mini(4GB)2,750円 | 上限なし 3,278円 | 6,028円 |
| au 使い放題MAX+・〜20GB | 7,788円 | スマホミニプラン+(1GBまで)4,928円 | 20GBまで 2,178円 | 7,106円 |
| au 使い放題MAX+・50GBなど | 7,788円 | スマホミニプラン+(1GBまで)4,928円 | 上限なし 3,278円 | 8,206円 |
| ソフトバンク テイガク無制限・〜20GB | 8,008円 | ミニフィット2(2GBまで)5,258円 | 20GBまで 2,178円 | 7,436円 |
| ソフトバンク テイガク無制限・50GBなど | 8,008円 | ミニフィット2(2GBまで)5,258円 | 上限なし 3,278円 | 8,536円 |
※「50GBなど」の行は、楽天の回線で20GBを超えて使う月の額です。 ドコモ MAX は3GBを超えた月から上限なしの料金になるので、ドコモの2行の「今のまま」は同じ額です。
- ドコモ:月20GBでも50GBでも安くなる(3,520円/2,420円)
- au・ソフトバンク:月20GBなら少し安くなる(au 682円/ソフトバンク 572円)。月50GBでは高くなる
差を生むのは、キャリアのいちばん小さいプランの値段です。 下げたあとのプランが高いキャリアほど、楽天の料金が1つ上に上がっただけで得が消えます。
| キャリア | いちばん小さいプラン | 月額 |
|---|---|---|
| ドコモ | mini(4GBまで) | 2,750円 |
| au | スマホミニプラン+(1GBまで) | 4,928円 |
| ソフトバンク | ミニフィット2(2GBまで) | 5,258円 |
au・ソフトバンクで月50GB使う人の別の選択肢は、番号ごと楽天に移して1本にすること。 楽天の料金は3,278円で、au より4,510円、ソフトバンクより4,730円安くなります。 ただし番号の乗り換えになり、いま契約しているキャリアの家族割やセット割は外れます。
ahamo・UQ mobile・ワイモバイルなどのサブブランドが1回線目なら、同じ計算の合計を料金比較で見られます。
足しても安くならない使い方
月3GBに収まる人は、キャリアで結果が分かれます。 同じキャリアで小さいプランに下げるだけの場合と、下げて楽天の3GBまでを足す場合を並べました。
| キャリア(月3GB) | 下げるだけ | 下げて楽天を足す | 安いほう |
|---|---|---|---|
| ドコモ(MAX なら今 6,798円) | mini(4GB)2,750円 | mini 2,750円+楽天 1,078円=3,828円 | 下げるだけ |
| au | スマホミニプラン+ 3GBまで 6,578円 | 1GBまで 4,928円+楽天 1,078円=6,006円 | 楽天を足す(572円安い) |
| ソフトバンク | ミニフィット2 5GBまで 6,358円 | 2GBまで 5,258円+楽天 1,078円=6,336円 | ほぼ同じ(22円の差) |
ドコモ mini は4GBまで使えるので、月3GBなら楽天の分がそのまま上乗せになります。 ドコモで月3GBなら、楽天を足すより mini に下げるほうが安く済みます。
見落としやすいのは割引です。 表の金額はどれも割引前で、1回線目で受けている割引が下げたあとのプランで外れるか減る人は、そのぶん足したときの差が縮みます。
ドコモでは、MAX にある割引のうち2つが mini にはありません(各プランのページの割引欄)。
| 割引 | ドコモ MAX | ドコモ mini |
|---|---|---|
| みんなドコモ割 | あり | なし |
| 長期利用割 | あり | なし |
| dカードお支払割 | あり | あり |
| ドコモ光セット割/home 5G セット割 | あり | あり |
| ドコモでんきセット割 | あり | あり |
今受けている割引の名前を、下げたあとのプランのページの割引欄と1つずつ突き合わせてください。
1回線目のプランと使う量を選ぶと、2回線目判定が「いりません」という答えも含めて返します。
1回線目を安い料金に収めるには、データ通信を楽天にする
使った量で料金が変わるプラン(段階制)は、その月に1回線目で使った量で料金が決まります。 au のスマホミニプラン+のページも「データ利用量に応じて自動的にご利用料金が3段階で変動する」と書いています。
一度に使えるモバイルデータ通信の回線は1つです。 Apple のサポートの案内がそう書いています。 1回線目を選んだまま月を越すと、表の「下げたあとのプラン」の料金には収まりません。
iPhone では、次の順に選びます。
- 設定アプリを開き、「モバイル通信」を選ぶ
- 「モバイルデータ通信」を開く
- 楽天の番号を選ぶ
Android は機種によって画面の名前が違うので、端末の案内で「モバイルデータ」の項目を探してください。
楽天の「デュアルSIMのススメ」も、Rakuten Link で長く通話するときはデータ通信を楽天回線へ切り替えるよう勧めています。
楽天がつながりにくい場所では、データ通信を1回線目に戻すことがあります。 その間に使った量は、1回線目のプランに数えられます。 au のスマホミニプラン+なら、1GBを超えた月は3GBまでの料金(6,578円)に上がります。 つながる場所に戻ったら、楽天の番号を選び直してください。
楽天の「デュアルSIMのススメ」によると、楽天回線とデュアルSIMの両方に対応した製品が要ります。 申し込む前に、楽天の「ご利用製品の対応状況確認」で製品の種類を選び、楽天回線への対応を確かめます。 SIMフリーの製品でなければ、SIMロックの解除も要ります。
iPhone で1回線目がSIMカードなら、楽天はeSIM(スマホに内蔵された本体一体型のSIM)にして1台に並べます。 Apple の案内では、iPhone XS・XR以降が SIMカードとeSIMのデュアルSIMに対応し、iPhone 13以降は2つのeSIMでも使えます。
デュアルSIMに対応していない端末には、2つ目の回線を入れられません。 対応した端末に替えるか、楽天を別の端末に入れるか、足さずに1回線目のプランを見直すかのどれかです。
楽天を足したあと、電話番号・着信・データ通信がどちらの回線で動くかは、デュアルSIMで電話番号はどうなるかの記事にまとめています。 申し込んでから開通までの準備は、eSIMの設定の準備の記事で確かめられます。
通話オプションを外すなら、Rakuten Link で発信する
ドコモで通話オプションを付けている人は、外した額と楽天の最低料金を比べます。
Rakuten Link で番号を通知して発信するには、モバイルデータ通信と通話/音声回線の両方を楽天のSIMにしておきます(楽天の FAQ の案内)。 そのため楽天の料金は、楽天で使うデータ量しだいで3GBまで・20GBまで・20GB超のどれかです。 下の表は3GBまでに収まる場合です。
| 今付けている通話オプション | 外して楽天(3GBまで)を足すと |
|---|---|
| かけ放題オプション 1,980円 | 902円下がる |
| 5分通話無料オプション 880円 | 198円上がる |
通話のためだけに楽天を足すなら、5分通話無料オプションは付けたままのほうが安く済みます。 データのためにすでに楽天を足す人は別で、外したオプション代がそのまま下がる額です。
au・ソフトバンクも、付けている通話オプションの額と1,078円を比べてください。
かけ放題の代わりになるのが Rakuten Link です。 このアプリから発信すると、他社の携帯電話や固定電話への国内通話が無料になり、相手はアプリを入れていなくてもかまいません。
Rakuten Link は、Rakuten最強プランで契約した電話番号と楽天IDで認証して使うアプリです。 相手に表示されるのは楽天の番号です。
今の番号でかけたい相手が多いなら、かけ放題は外せません。
無料にならない番号もあります。 0570などで始まる他社接続サービスや、188・171・#7119などの番号は対象外です。 対象外の番号にかけると、自動で端末の標準の電話アプリに切り替わり、有料になります。
iPhone では Rakuten Link で着信できず、着信は標準の電話アプリで受けます。
使わない月の費用と、止められるおそれ
予備として置いておくだけの月も請求は止まらず、1GBも使わなければ3GBまでの料金で1,078円です。
楽天の料金ページには「ご契約1回線目において、一定期間以上回線のご利用がない場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます」という注記もあります。 この「ご契約1回線目」は楽天モバイル側の呼び方で、この記事の1回線目(いま契約しているキャリアの回線)とは別です。
何か月で「一定期間」になるのかは書かれていません。 前の節の設定にしておけば、楽天の回線は毎月のデータ通信で使われます。
予備だけが目的なら、1,078円を1年払い続ける額と、予備が要る場面の多さを比べます。 楽天モバイル以外にも選択肢があるので、予備にかける月額を並べてから決めてください。
2026年12月1日のドコモの改定で変わること
2026年12月1日から、ドコモで下げる先のプランが変わります。
ドコモ mini への変更は2026年11月30日までです。 2026年12月1日からは、ドコモ mini2(6GBまでと12GBまでの2段階)の提供が始まります。
今 mini を契約している人は、そのまま使い続けられます。 上の表はドコモで下げたあとのプランを mini にしています。 12月1日以降にプランを下げる人は、下げる先が mini2 になります。
mini2 の金額は、ドコモ mini2 のページで確かめられます。 6GBまでの料金に下げて楽天を足しても、月20GB・50GBで合計が下がる向きは変わりません。
ahamo も同じ日に、使った量で料金が変わる段階制へ移り、お知らせには「お客さまによるお手続きは不要です」とあります。 1回線目が ahamo の人は、12月からの料金表で自分の使う量がどの料金に当たるかをお知らせで確かめてから、足すかを決めてください。
楽天モバイルをサブ回線にするときのよくある質問
楽天市場のポイントを入れると得になりますか?
楽天モバイルを契約していると、楽天市場での買い物に付くポイントがSPUで+4倍になります(エントリーが必要)。 月の上限は2,000ポイントで、付くのは期間限定ポイントです。
上の表は毎月の現金の支払いだけで比べていて、SPUの分は入れていません。 2回線目判定も現金で比べます。 現金では得にならなくても、SPUの分を足した差が月500円以上になるときは「条件を満たせば得します」と示します。
2つの回線のデータ容量は合算して使えますか?
使えません。 データは、そのとき「モバイルデータ通信」に選んでいる回線の分から使われ、もう一方の回線の残りには手が付きません。
楽天モバイルを何回線か持つと手数料はかかりますか?
同じ名義なら、契約事務手数料は累計4回線目まで無料で、5回線目からは有料です。 楽天のプラン詳細では、ショップでもオンラインでも同じ扱いです。
累計には、解約済みの回線も含まれます。 数えるのは、楽天モバイルがサービスを本格的に始めた2020年4月8日以降に契約した回線です。
まとめ:足すかどうかを決める順番
やることは4つで、この順に進めます。
- いま契約しているキャリアのいちばん小さいプランの料金に、楽天で使う量の料金(3GBまで・20GBまで・20GB超)を足し、今の請求と比べる
- 端末が楽天回線に対応しているかを「ご利用製品の対応状況確認」で、デュアルSIMに対応しているかを端末の案内で調べる
- 楽天を申し込んで開通させ、モバイルデータ通信を楽天の回線に切り替える
- 1回線目を小さいプランに変える(ドコモ mini への変更は2026年11月30日まで)
4を先にすると、楽天が使えるまでの間のデータを小さいプランでまかなうことになります。 1回線目のプランを下げるのは、楽天の開通のあとです。
1で迷ったら、2回線目判定に1回線目のプランと月に使うデータ量を入れてください。